背部痛
30代女性
急性の背部痛(ぎっくり背中)の症例です。
きっかけが思い出せないくらいふとした瞬間に
「あれ?背中が痛いな」
と思ったそうです。
その後、時間の経過とともに痛みは増し夕方には激痛に変わったそうです。
来院時は痛みが強いため体をまっすぐに保つこともできず、前かがみの状態でゆっくり歩きながらいらっしゃいました。
診断
診断にはふくらはぎの圧痛点と頸椎の状態でどこに原因があるのか判断します。
ぎっくり背中なら背中の筋肉や靭帯の炎症や、胸椎の歪みが原因と考えられることが多いと思いますが当院の見立ては全く違います。
今回の方の原因は
①水分不足による脳への負担
②脳への負担による経絡の詰まり
③上部頚椎の後方(背中側)への歪み
と判断しました。
治療
治療は
①水を飲む
②頸椎矯正
③経絡を使った遠絡治療
です。痛みの強い背中を押したり痛みが強い時の胸椎への矯正は行いません。
つまり背中を触らず背中の痛みを取ります!!
まず頸椎の状態を診る際、頸椎の歪んだ方向と首の筋肉の緊張を確認します。
筋肉が強く緊張してるため、押すと痛がる患者さんも多いです。
その場合は水を飲んでいただきます。
そしてもう一度首の状態を確認すると
筋肉の緊張が消えています。
※体に水が足りない状態だと特に頸の筋緊張が強くなります。
「先生、同じ力で押してなかろ?」と疑われるほどです(笑)
筋肉が弛緩したところで頸椎の矯正をします。
頚椎の矯正はただ音を鳴らしているだけではありません。
歪んだ骨を元の状態に戻す角度で矯正していますのでご安心ください。
頚椎を整えた後に手足を使った経絡治療を行います。
背中の痛みが背骨よりなのか、肩甲骨よりなのかで
どの経絡に異常があるのか分かるのでそれを元にツボの選定を行い
経絡の詰まりを取っていきます。
これで問診を除いて15分程度の治療となります。
結果
初日の治療後
あまりの痛みで前かがみになりまっすぐ立てなか った状態から
背中が伸び、まっすぐ立てるようになりました。
2日目
痛みレベルが半分以下になりました。
この日も頚椎矯正と経絡の治療を施しました。
3日目
痛みが消失
その日の朝から精力的に自宅の掃除ができたそうで大変喜んでいただきました。
まとめ
今回は「水分不足」が土台となった背中の痛みでした。
それに頸椎の歪んだ状態が合わさり、激痛となって背中を襲いました。
水分の不足によって体の痛みが発生する方がとても多いです。
ヒアリングすると「水が嫌いで全く飲んでいない」「お茶やコーヒーは飲む」「飲んでいたつもりだった」という方がほとんどです。
それ程日常の中で水を意識されている方が少ないということです。
それでも背中が急に痛くなった時には速攻で痛みを取りますので安心してくださいね。