オスグット治療
- ひまわり整骨院 院長
- 2024年7月12日
- 読了時間: 3分
更新日:2月22日
※ご本人とご家族の同意を得て撮影しています。
症例
小学6年生
ラグビーを頑張っている少年です。
1か月前、試合中に突然右ひざの前面(脛骨粗面)に激痛が走りました。
数件の病院や治療院を受診しましたが痛みは変わらず
「この痛みは付き合っていくしかない」
と言われてしまいました。
チームの最高学年になり
「これからレギュラーとして活躍するぞ!」
と思っていた矢先の負傷だったので本人も相当辛かったと思います。
※オスグットとは
膝のお皿の下の骨「脛骨粗面」に腫れや痛みが生じる小学校高学年から中学生にかけての代表的なスポーツ疾患です。 症状は膝を曲げると痛みを感じ曲げられない、ひどくなると歩行困難になってしまいます。
原因として太ももの前面にある筋肉「大腿四頭筋」が脛骨結節(膝の皿の下で筋肉の付着部)を引っ張ることで起こります。
筋肉が繰り返し骨を引っ張ることによって軟骨の一部が剥がれて、腫れや炎症を起こしてしまう、というのが一般的な考え方です。

診断
初診時、当院ではすぐ膝の治療をせずに
全体的に原因を調べます。
その理由は
「オスグット」という概念を一度捨てないと本当の原因を見逃す可能性があるからです。
その結果
膝の状態⇒
・屈曲は90度ほど
・歩行時痛み有。
・足を少し引き摺って歩いていました。
・腫れはわずかに見られます。
頚椎⇒膝の痛みの方によく見られる歪みあり
脳のむくみ⇒反応あり
脱水⇒あり
問診も含め総合的に考えて
今回の膝の痛みは
脳のむくみ症状と判断しました。
治療
まずは
①水を飲む
「痛み」と水分不足は深い関係があります。
②頸椎矯正
頚椎の歪みは脳のむくみを助長します。
③経絡を使った遠絡治療
膝の痛みに関連した手足の経絡上の詰まりを取ります。
オスグットの治療法は大腿四頭筋のマッサージが主流だと思いますが
当院では膝すら触りません。
なぜなら今回の診断では「そこ」に問題がなかったからです。
結果
初回治療後
屈伸時の痛み、ほぼ消失
屈伸も問題なくできるようになりました。

施術前の状態
屈伸はここまでが限界でした。

施術直後
問題なく屈伸できます。
このお子さんも思わず
「あ!痛くないかも!!」
と声が出ました。
そして院内を歩いてみて
「痛くない!」
と喜んでくれました。
治療後すぐ
休んでいた練習も再開し全力で走っているようです。

2回目の来院時の様子
練習後も問題がないそうです。
まとめ
今回も膝には一切触ることも、
固定することも必要のないオスグット病でした。
当院では
腫れがあって
膝を曲げられなくて
どう考えても「膝」の問題
という状態でも
全体を診て判断することを大切にしています。
もしあなたのお子さんが
オスグットと診断され
レギュラーを外されたり
安静を余儀なくされて悔しい思いをしているのなら
一度、脳のむくみを疑ってみてください。
もし、脳のむくみが原因なら速攻で痛みが消失しますよ。
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